【忘れてた】予想外なウッドショックのいま

こんにちは！都築です！いやー、ちょっと前から、いろんなところでウッドショック騒がれましたね。昨日ご案内したお客様からもご懸念されているようでした。

マンションをご案内していたんですがね。

HAHAHAHA・・・・ところがですよ。面白お客様のコメントはあながち間違いではないかもしれないなー、と不動産屋は思っています。というわけで、今回はウッドショックについて不動産屋目線でお話ししますね。

ところでウッドショックってなんでしたっけ

新型コロナウィルス感染症が大変だー。とばかりにマスコミが報じましたので耳タコでしょうが、まあまあ時間が経っていますのでざっくりまとめますと、こんな感じです。

1. 新型コロナウィルス感染症（もう面倒なのでここからは「コロナ」っていっちゃいますね。）が世界中で感染拡大
2. 日本だけでなくアメリカでもリモートワークが推進され、戸建住宅の建築が増加して、アメリカ国内での木材の需要増加
3. 日本の戸建住宅の木材は現在は北米からの輸入に依存していて、かねてより問題だった輸送コンテナが不足している問題や中国での木材需要の高まりに加え、アメリカの国内需要の増加により、日本向けの輸出が減少
4. 日本国内の木材の価格高騰

日本の木材って使えないの？

ですよねー。まっ先にそう思いますよね。毎年春に花粉症にやられている国民としては、ここぞとばかりにスギやらヒノキやら使えよ、とね。結論、思うように大量消費されません。これはですね、大きく二つの理由によるんですよ。

しっかりして！日本のスギとヒノキ！

まず１つめは、強度の問題です。都内などでよくみられる３階建ての住宅がありますが、日本の木材の多くは３階建て住宅に理想となる強度に耐えられません。

そうすると聡明な皆さんはお気づきになるのが「2階建てならいいんでしょ？」ということです。そう。確かに2階建てであれば日本の木材でも可能です。調達できればね。

あ、すみません。僕ら国民のせいなんですね・・・。

ここからもう一つの理由なんですが、「日本の林業の衰退」です。詳しくはこちらをごらんいただきたいのですが、安い輸入材の増加による国内木材需要の圧迫や後継者不足などの問題がありめちゃめちゃやられていますね。

あと、「割り箸は森林伐採につながる」という事実誤認の風評被害（国内産の割り箸は間伐材を使っているから、むしろその利用は環境にやさしい）で多方面から締め付けられたりとなかなか辛い歴史も歩んだようです…。おっと、ちょっと話がずれました。必要だからといってすぐにその需要に応えられるようには供給サイドの整備ができていないんですね。

どこまで影響がでているの？

ウッドショック以降の建築費用があがっているだけでなく、なんとすでに建築を始めていた物件まで追加コストの発生を認める覚書を締結させられています。

ぶっちゃけ、最初、現物をまだ見ていなかったとき、さすがにネタだろと思っていましたが、なんとこんな感じて業界団体が主体的に動いた模様です。

みんなでやろうぜ感スゴいwこれは本当に飛び交っていそうですねw

いつ収束するの？

こんな感じで大騒ぎになっていたウッドショックですが、起こってしまった以上、みなさんのご興味はこっちですよね。 そこでおもむろに木材の先物価格を見てみると・・・

なんと、2021年9月時点で実は先物価格はほぼ戻ってましたw

これからどうなっていくの？

さて、ここからは根拠はあんまない話なんですが、同業者やデベロッパーと話していても、すぐに家の値段が下がるとは思っていません。

ウッドショックで高騰した木材価格の現物価格は先ほどの先物価格の動きにひっぱられていずれ戻るんでしょうね。通常の物価の上昇のように一度上がったらなかなか下がらないものとは違う（投機筋による価格の影響で実需によるものではないという説すらあります）ので、高値で取引された木材が消費されきった12月ごろには戻るだろうって考えている不動産屋がぼちぼちいます。

でも、なんでかあんまりニュースになっていないんですが鉄鋼材も値上がりしています（アイアンショックって呼ばれています）し、大工さんなどの職人さんの不足は以前続いている（というか悪化している）ので家全体としては高止まりか何なら価格が上がるんじゃないかなとも思っています。

こんな感じで建材価格の上昇はマンションの建設費用にも波及しうるし、戸建住宅の建設費用の増加がマンション購入の選択肢につながりえますね。冒頭のお客様ある意味大勝利w

なんか最後「かもしれない」が多くなりましたが、そこは不動産屋さん予想ということで勘弁してください。

最新の動向を抑えて家選びをしたいときはご相談くださいねー。

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それでは、enjoy 家選び！