持ち家のリアル

家を買うために若い時にしておくことって何?

家を買うために若い時にしておくことって何?

こんにちは!都築です。
今日は新しい若手の面倒を見ることになりました。その彼と昼食をとっていたところ、こんな質問を寄越してきました。

「将来、自分の家を買いたいんですけど、いまは何をしたらいいんですかね?」

実にいい質問です。皆さんなら何と答えますか?実はこれは若い時に限った話ではないんですよ。家を買いたいと思ったらみんなすべきことなんですが、若い頃からしておくとより効果的な話なのでご参考にしてみてください。

その1 貯金をして、借金をなくしておく

はい、わかりやすいですね。ぶっちゃけ誰でも思いつくことですが、絶対的に必要なのはこれなんですよ。

住宅を買う場合、多くの人は住宅ローンを利用します。この審査を受けるときに他に借入があると、皆さんが思っている以上に(いや、これ本当に軽く見ている人がいるんですが、マジで落ちます。消費者金融などだけではなく車のローンやカードローンも対象です。)住宅ローン審査にネガティブな影響が出ます。絶対に返済しておいてください。

また、借入をしないことに対して優先順位は落ちますが、貯金も大切です。ざっくりとした家を買うときの一般的な流れは

①申し込み→②契約→③ローン審査→④審査通過→⑤決済・引渡し

となっているんですが、②の段階で手付金を入れられると売主のウケがよくなります。「売主、何だか偉そうだな」と思いますよね。でも、このサイトはあくまでもリアルを書きますのでご説明いたしますね。

契約段階で手付金が入れられると有利なワケ

物件には複数の購入希望者が申込をいれることはよくあります。契約にこぎつけられるのは、基本的に申し込みの早い者勝ちなのですが、現実には売主が意思決定をする段階で既に複数の申し込みが入っているため、短期間で複数の申し込みが入った場合は「同時」扱いになるわけです。で、このときに手付金を入れている買主候補が優先されます。

手付金とは、契約金額の一部を契約段階で支払うお金です。結局ローンで手付分も含めて借りることができるので実質帰ってくるのですが、手付金はローンを借りる前に支払わねばならないため、貯金などをしておかねばならないのです。

ここで契約したいがために手付金をキャッシングなどで借りてしまうと、手付金なんかより重要な「借入をしない」というお約束に触れてしまいますのでご注意ください。笑い話に聞こえるかもしれないんですが、実際にいたんですよ!契約はできたけどローン審査でおちて、水の泡でした。お話うかがってのけぞりました。

なお、ローンが下りなかった場合など、手付金は解約となると帰ってきます。ただし、買主都合の「やっぱりやーめたw」だと手付金を手放して解約することになります。逆に売主都合だと手付を倍返し(100万円手付を払っていたら200万円の返金)で解約されます。

と、ここまで説明するとご心配になる人が多いかもしれませんが、契約時に手付金を払っておいたものの、住宅ローン審査に落ちてしまった場合ですが、普通、契約書で住宅ローン特約を付します。ミスや落ち度がなく審査に落ちた場合は、手付も返して解約となりますのでご安心ください。

その2 具体的なビジョンを描く

自分の理想を具体的に持ってください。家を買うことだけでなく、理想や夢を具体的に描くと、叶いやすくなるといいます。

家を買う上では、家族構成、物件の種類(戸建/マンション)、間取り、地域、価格などが具体的であるほど、物件が出てきたときに迷わずに買うことができるようになります。物件との出会いは、不動産屋とのリレーションを築く努力以外は、運なのが現実です。

巡ってきた運を逃さず掴むために

家を選ぶことに限らず、運をよくする方法はありません。大切なのは、巡ってきた運を逃さず素早く掴むことです。そのためには具体的に理想を持っておくことが必要です。

僕の知人の話ですが、彼は子どもの多いにぎやかな家庭を持ちたいという願いを持っていました。自身が戸建でのびのびと育った思い出があり、その体験を自分の子どもにもさせてやりたい、親としてそれに関わっていきたいと考え、4LDK以上で小さくてもいいから庭のある戸建を希望していました。

さらに、子どもが多く欲しいという考えから、配偶者の収入が無くなる局面にも備え自身の収入だけで返済を想定した月額返済10万円以内、万一売却する必要が出たときにも売りやすい駅距離徒歩10分以内の物件をしていました。

そう、お気づきのとおりめちゃめちゃ具体的なのです。しかもこの想定を彼女もいないときから描いていました。具体的な内容は書きませんが、20代後半にして理想の妻まで描いていて超キモかった面白かったですw

ただ、恐ろしいのは彼はこの計画を本当に実現していて、すべての条件(ただし理想の妻を除く)を満たす新築戸建を周辺相場よりも明らかに安い金額で掴みました。不動産業勤務者である僕をして、どうやったのか聞いたレベルでした。

彼がいうには、契約がキャンセルになったんだけどどうしても成約がほしいという物件があると不動産屋が連絡してきたから、即日内見にいきちょっとキツめの値引きをダメ元でいって申し込みをしたのだそうです。巡ってきた運に対して、具体化できていた希望を持っていたから、ここぞというときに迷わず掴めた好例ですよね。

まとめ 家を買うために若い時にしておくこと

はい、それでは最後にもう一度リピートします。家がほしい人は、

貯金をして、借入をなくしておく

具体的なビジョンを描く

を若いころからすると効果的。

お気軽に家リアにご相談を!

もし、店舗までいくのは勇気がいる、しつこく営業されそうというなら、このサイトの「お問合せ」からご連絡ください。絶対しつこい営業はしませんし、なんでもお答えしますよ。

それでは、Enjoy 家探し!

タグ一覧

  • #田中様へのご案内
  • #不動産屋の事情
  • #不動産屋の裏情報
  • #水曜日の不動産
  • #激おこ
  • #ライフハック
  • #持家VS賃貸
  • #みんな大好きお得情報
  • #怒られ覚悟

持ち家のリアル

みなさんの「持家ってどうなの?」というゆるふわな疑問に対して、不動産屋が現実をつきつける大人げない感じで情報をお届けします。

物件探しのリアル

家を持つことを決めた皆さんに対して、不動産屋が家探しに役立つ情報や知っておいてほしい話をお届けします。

業界ニュースのリアル

日々飛び交う不動産関係のニュースを、不動産屋の視点で解説します。事実と推察と願望をちゃんと使い分けます。

不動産屋のリアル

通称「水曜日の不動産」。定休日のノリで(いつも以上に)肩の力をぬいてざっくばらんとお送りします。コラボ企画やインタビューなどもやっていきます。