やる気なさげな旦那様の傾向と対策
こんにちは。
都築です。今日は旦那様と奥様がめちゃめちゃ仲睦まじいお客様をご案内いたしました。はたから見ていて羨ましかったです。一緒にきていた奥様の親御さんたちも楽しそうで、実にいい時間を過ごされているようでした。
持ち家選びは、程度の違いは様々ですが、かならずといっていいほど夫婦間で隙間風が吹くものです。もちろん、拗れないように不動産屋もフォローしますがそれも限度があります。個人的には、お互いが気にするものが根源的に異なっていて、そこに対する配慮が欠けた場合にすれ違いが起こるように感じています。
なんて、ちょっと偉そうですかね。失礼しました。統計的なデータなんて全くないのでこれからお話しすることはあくまで一人の不動産屋の体感に基づく話です。
目次
不動産屋が奥様から伺うお悩みで多いものとは!?
最近は夫婦ともにお仕事をされている人がほとんどなのでかなり減ってきたのですが、平日の日中に奥様だけを内見にご案内してお気に召す物件があったら旦那様を後からご案内するパターンがまあまああります。でね、奥様からうかがうお悩みで多いものは
「夫の熱意がなくなってきているのではないのか、自分の独り相撲なのではないのかという気がしてきていて辛い。」
というものです。解ります。世の奥様は頑張っておいでです。象徴的なアイテムがメモ帳やスマホのメモですね。すごく事細かにかいてあって、仕事のto doリストばりにチェック項目が書いてあります。個人的な感想ですが、旦那様は持っていない人の方が多いです。最初はもっているけど、だんだん持ってこなくなる人もいます。
上級者奥様になってくると、チェック項目がギリ埋まらないときに、それを埋められる可能性がないか訊いきて、ちょっとかわいかったりしますw
奥様「バス停がもう少し近ければよかったら最高なのに・・・。」
僕「あー・・・」
奥様「そうだ。毎日ちょっとずつだけずらしたら、何年かしたら家の前に来ませんか?」
僕「それw仮にやったらww反対側もずらしてこないとwwwバレちゃいますねwwww」
奥様「両方やるのはちょっと大変だから無理か・・・。」
僕(片方ならやる気なのか・・・。)
すみません、ちょっと横道それちゃいましたがこんな感じのやり取りもありました。まあ、これは笑い話ですが、実際のところ細かいところをお悩みになっていて、ご相談いただいたことで「リスト」が埋まることは普通にあります。あの熱意が空回りしているかのように感じてしまうのはやっぱり悲しいことです。
男女の違いとかそういう発言を一歩誤ると怒られがちな世相ですが、これからお話しすることはあくまで現場の人間の一意見です。「あなたの感想ですよね」とか「なんかそういうデータってあるんですか?」と言われたら、「ごめんなさい」としか言えない、そんな話をします。
不動産屋がよく見る夫婦の「家選びに対するこだわり」の違いとは?
旦那様は抽象的な「幸せ」に理想を求める一方で経済的な責任を感じるのか価格や立地に拘り、奥様はその家での暮らしに夢を持ちつつ日々の暮らしの充実に努めたいのか周辺環境や建物の内装や仕様といった細部に拘ることが多いようです。
#しつこいようですが個人の感想です
#それが良いか悪いかは置いといて
#あくまで多いように感じるという話です
#過去の経験に基づくもので将来的な方向は知りません
夫は、妻ほど具体的なこだわりは多くない?
旦那様って、奥様ほど多くの具体的なこだわりを持っている人は多くはないように感じています。自分の家を持っていること、そこで家族が幸せであること、それでけっこう幸せ感じる旦那様が多いように感じます。もちろん、いろんな方がおられますので一概にそうとは言い切れませんけどね。
わかりますか?旦那様が第一とする理想を得られるかどうかは、奥様を始めとするご家族が幸せであるかどうかにかかっているといっても過言ではありません。もちろん、奥様もまたそうであろうことは間違いないことなのですが、旦那様は具体的なこだわりが多くはないだけに、なおさらそこに価値観を感じることが多いようです。
「えー。うちの人、そんなに献身的な人なのかな?」
そうですよね、日ごろ一緒に過ごしていると色んな面が見えてきますし、にわかには信じられないという人もいますよね。さっきの話は実は旦那様ご自身も明確に気づいていないことも少なくないです。自分の気持ちを明確に整理している人って意外と多くはないんじゃないでしょうかね。
細かいところは奥様の気に入るものを探し、旦那様の気にするところは要点を押さえるイメージで
なので、家選びで旦那様がいまひとつ積極的ではない場合でも、そこはあまりお気になさらなくても大丈夫なことが多いです。むしろ、いい機会だとおもって奥様のお気に召す家を探しまくってください。
いい家が見つかったら、そのときは旦那様の仕事や体調を気遣いつつ、嬉しそうに楽しそうにお話をしてみてください。そのご様子だけでも旦那様の多くは悪い気はしないものです。なお、ここでの「仕事や体調を気遣いつつ」って本当に重要です。ここでコケるとまあまあモメます。モメている間に他の人が申しこんでしまったりしますw
また、経済的な責任を気にする旦那さんが多いことを踏まえ、家選びをするにあたって価格をきちんと踏まえて選んであげていることがちゃんと判るように話をするのもいいでしょう。「ああ、気にしてくれているんだな」というのが伝わるだけでもいい感じです。もちろん、気にするポイントは人により様々ですので、立地や価格ではないところも気にしていることが明らかな場合、そこをケアすればいいと思います。
人は自分が気にしているポイントが抑えられていれば安心し、事細かに触れなくても大丈夫だと思うものです。そうすれば、もはや奥様のこだわりを取り入れられやすくなります。
冒頭で申し上げたとおり、家選びですれ違いが起こるときはパートナーの気にするポイントに対する配慮が欠けているときが多いです。どちらが正しいかではなく、どちらも間違いとは言い切れないことが多いです。さらっとでいいので、多くはないであろう旦那様の気にするポイントをケアしてさしあげてください。もちろん、家計負担が男女逆である場合や同じくらい家計負担している場合は読み替えていただければと思います。
…とか書くと、こういう時代なので、妻は夫に忖度せねばいけないのか、女は男のご機嫌を取らねばならないのか、などのご意見が出てきそうですが、「妻」だからとか「夫」だからではなく、「人」として向かいあうにあたり、相手に気遣いすることは当たり前に払う敬意のようなものではないでしょうか。もっとも、そんな大上段に構えるものでなくとも、シンプルに家族と気分よく日々を過ごせることは大切ですよね。
夫婦のこだわりの違いを知り、楽しく家選びを!
家選びは重要な決断を伴うイベントです。先ほど書きましたとおり、旦那さんは求める幸せは抽象的である一方で、経済的な責任については極めて具体的かつ重く考えていることが多いです。
夫婦そろって常に眉間に皺寄せて真剣にやっていたら疲れちゃいます。楽しく、気分よく行えるならそれでいいじゃないですかって不動産屋は思っていたりします。
お悩みがつきないときはご連絡ください!
それでも、お悩みが解決しないときや、旦那さんへの対応に協力してほしい!という方は、このサイトの「お問合せ」からご連絡ください。絶対しつこい営業はしませんし、喜んで協力させていただきます。
それでは、Enjoy 家選び!
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