物件探しのリアル

物件を紹介してもらえなくなってきたときに確認するポイント

物件を紹介してもらえなくなってきたときに確認するポイント

こんにちは、都築です。
今日は大学時代の友達から相談を受けました。曰く「世話になっている不動産屋が全然物件を紹介してくれないんだけど、都築さんにお願いしていい?」

ありがたい話です!・・・などというと思ったか!!

いまは閑散期です。例え(例えばですよ?)少々問題のあるお客様だったとしても、この時期のお客様は絶対逃したくないはずです。それなのに物件を紹介しないなんてあるんですかね?

(事情聴取タイム)

からの「わかった、俺に任せろ!」

超スマイルで返しておきました。これは、勝てるヤツです!ちょっと前の話を速攻で訂正します!ありがたい話ですwそこで、不動産屋さんが何やら疎遠になったり物件を紹介してくれなくなったときにちょっとふりかえってみるべきポイントをお教えします。

【ポイント1 レスポンスをきちんと返す】

正直、現場サイドとして腹が立つ困ってしまうのがこれなんですよね。お約束頂いた電話の折返しも来ないどころか、そもそも電話に出てくれなくなったりすることもあります。

個人的には、物件をとにかくたくさん紹介してほしいという人に多い印象を持っています。情報がほしいあまりに多くの不動産屋を巡った結果、連絡が激増して対応が面倒になる。そのうち同じ物件を紹介されることがあることにも気づき、連絡に出ない言い訳が自分の中にでき、電話にでるモチベーションも落ちてしまいます。

世の中には相手が根負けするのを狙って電話をかけまくる上場会社もあるけど、普通はそんなことしませんので、不動産屋も適当なところで連絡しなくなるというお互いの時間の無駄パターンです(なので他の会社が連絡しなくなってもお客様のところに電話をかけ続けるその上場会社がアポイントをゲットするので、その会社の業績は伸びているんですけどね…)。

最大限に慎重になるべき一生に一度の買い物だから情報が必要だと思うのにそんな人いるかって?慣れてしまうとそんなもんです。人間は心が支配する生き物なんだと痛感しています。

レスポンスをきちんと返すこと、といいましたが、依頼する不動産屋を増やしすぎないと言い換えるべきかもしれませんw

【ポイント2 疑心暗鬼にならない、嘘をつかない】

まあ、人はみんな多かれ少なかれ嘘つくんですけど、もっとも生産的でないのが、不動産屋に対するネガティブなイメージに捕らわれて疑心暗鬼になったり、それに捕らわれ嘘をつくことです。

そういう気持ちを抱かれるようになったのは業界の不誠実さが積み重なった結果だといわれればそうなのかもしれませんが、ネットや本のセンセーショナルな書きぶりを鵜呑みにして損するのはお客様の方です。

はっきりいって、あの手の情報は過激であるほどみんな好きだから、いいね!を得るためのおもしろおかしい内容を責任を問われない形で伝聞形式で書いていたり、本が売れるように一部の事実や事例をあたかも全体の傾向であるかのように読めるようにしているケースもあります。

疑問に思ったら何でも率直に訊いてください。せっかくその怪しい人たちの本物がいるんですから、どんな言い分をするかを訊いてみるチャンスでしょ。顔も見えない、責任も負わないも同然のネットや本の著者と違って、あなたとの信頼関係を築くために真摯にご説明しますよ。

また、言ってしまっていいのか悩みますが、正直いって住居を探しているエンドのお客様の案件は一件当たりの利益はそこまで大きくありません。それなのに騙すようなことをすると訴訟リスクやレピュテーションリスクを負います。正直、割に合いません。なので、どうか無責任なネットやあなたの個別の事情を勘案しない書籍の情報などに振り回されず、目の前の不動産屋に思いや疑問をぶつけてください。

【ポイント3 条件を明確にする】

まずシンプルに、多くの不動産屋は常に同時並行的に複数のお客様を担当します。ご案内の対象物件を選定するときに、選定しにくいお客様よりも明らかな条件のお客様を優先します。一人で複数のお客様のご対応をする必要があり売上目標を負っている営業マンとしては当然の判断ですよね。

また、これはさきほどの連絡をしなくなる問題の原因でもある話です。条件を絞らないから案内がたくさん来て捌ききれないし、更にその都度の判断項目がふえるため、判断が遅い!

(天狗の面をかぶって平手打ちパァーン!)

失礼しました(天狗の面を取りながら)。条件を絞ってしまうと紹介してもらえる物件が少なくなるのではないかとご不安でしょう。でも、そういう場合は不動産屋が見直しを促しますのでご安心下さい。だって売れないと不動産屋が仕事になりませんからねw

むしろ条件を絞って案内される量がちょうどよくなることは、ご紹介物件に対して積極的に動くモチベーションになり、早い者勝ちの申し込みにも勝てる要因となります。

最初のお話を伺うときなどなるべく早い段階でお客様の条件を確定させるのも不動産屋の営業マンの腕なのですが、お客からまだ決め切れていないので、幅広にといったらNOとは言いにくくなってしまいます。

実は冒頭の僕の知人もこのパターンでした。旧知の間柄なので、そこをはっきり言って条件を絞ってもらおうとします。

【ポイント4 ご自身の属性を確認する】

絶対的に連絡がこなくなるのは、借入やクレジットカードの返済でトラブルを起こして住宅ローンを組みたくても組めない人です。買えない人扱いされて、それはもう見事に一切連絡来なくなります。そりゃそうですねw

内見をして気に入った物件をみつけて契約してもローンが組めないとなると、別の手段でお金を用意しない限り、当面買うことはできません。もしご自身の信用情報が気になるようでしたら、不動産屋に入る前にご自分でご自分の信用調査をされてはどうでしょうか。

今回はもうちょっと長くなってきたので、やり方はこちら(11_知らないと損する!?不動産屋さんからみた住宅ローン審査のあれこれ)で解説しますねー。

まとめ

以上です。いかがでしたでしょうか。最近物件の紹介の連絡がこなくなったなと思っていた人には思い当たる節がありませんでしたか?もう一回振り返りますと以下の四点です。

・レスポンスをきちんと返す
・疑心暗鬼にならない、嘘をつかない
・条件を明確にする
・ご自身の属性を確認する

ちなみに、一度連絡が来なくなった不動産屋に対しても、気まずいかもしれませんがそこは神経太く「仕切り直しをしたい」としれっと連絡を入れてくださいw多くの場合、多分拍子抜けするほどまた喜んで物件を紹介します。余程のことが無い限り謝罪したりはしなくて大丈夫なので気楽に連絡してやってください。

ただ、同じことやるとお互い時間と手間に無駄になるので、同じ轍を踏むのは気をつけましょうね。

お気軽に家リアにご相談を!

もし、店舗までいくのは勇気がいる、しつこく営業されそうというなら、このサイトの「お問合せ」からご連絡ください。絶対しつこい営業はしませんし、なんでもお答えしますよ。

それでは、Enjoy 家選び!

タグ一覧

  • #田中様へのご案内
  • #不動産屋の事情
  • #不動産屋の裏情報
  • #水曜日の不動産
  • #激おこ
  • #ライフハック
  • #持家VS賃貸
  • #みんな大好きお得情報
  • #怒られ覚悟

持ち家のリアル

みなさんの「持家ってどうなの?」というゆるふわな疑問に対して、不動産屋が現実をつきつける大人げない感じで情報をお届けします。

物件探しのリアル

家を持つことを決めた皆さんに対して、不動産屋が家探しに役立つ情報や知っておいてほしい話をお届けします。

業界ニュースのリアル

日々飛び交う不動産関係のニュースを、不動産屋の視点で解説します。事実と推察と願望をちゃんと使い分けます。

不動産屋のリアル

通称「水曜日の不動産」。定休日のノリで(いつも以上に)肩の力をぬいてざっくばらんとお送りします。コラボ企画やインタビューなどもやっていきます。