物件探しのリアル

家を買うときの実家対応の鉄板をお教えします

家を買うときの実家対応の鉄板をお教えします

おはようございます!
都築です。今日は物件案内中に親御さんが資金援助を表明してくれるところに居合わせました。最初は事細かにご質問いただくなどしていたのですが、だんだんと積極的に未来予想図に花を咲かせてきてご表明いただきました!いやぁ・・・自分でいうのも何ですが、いい仕事しました(ドヤァ)

とはいえ、これはいわゆるベストエフォートだったと思います。個人的には資金援助をしてくださるように促す展開よりも、その何倍も慎重な親御さんの不安を取り除く展開に終始することの方が多いです。

一般社団法人不動産流通経営協会が公表している第25回不動産流通業に関する消費者動向調査によると、2020年または2019年に新築住宅を購入した人の2割程度が親御さんによる金銭面での支援を受けていたそうです。前年度も同水準とありますので、例年そんな感じなんですかね。しかも、援助額の平均は約960万円となかなかの金額!羨ましいです!

口出しをする親御さんはどれくらいいる?

ところで・・・これは公表されていないのですが、世の中にはお金は出さないけど口は出す親御さんもおられます。いや、「もおられます」というのは微妙にミスリード起こしそうなので訂正します。お金を出そうと出すまいと、親御さんは体感で9割以上が、程度こそ違えど何らかの口は出す気がしています。

このね、程度によるっていうのがなかなか突き抜けているケースがあって怖いんですよ。

よくある普通のご意見としてはこんな感じのものがあります。

「ローンは組みすぎないでね」
「子どもができるだろうから保育園や学校は近い?」
「お墓を埋めた土地じゃないね?」
「ちゃんとお隣にどんな人がいるか調べなさいね」

はい、暖かさを感じますね。こう、子どもの頃にお出かけ前に忘れ物がないか確認してもらって見送ってもらったときのことを彷彿とさせられ、自分のことを心配してくれていることが判ります。やたらと親への感謝のリリックを繰り返すラッパーのごとくお礼を言いたくなります。

一方、アレなパターンがこちらです。

「風水と家相的にその家は買うな!」
「今年は厄年だから見送れ!」
「不動産屋のいうことは信頼しちゃだめ!」
「いつかこの家相続してやるから買うな!」

えー・・・まあ、その・・・どうか元気を出してください。慰めになるかはちょっとよくわかりませんが、お金は出してもらえずとも口だけは出す、出した口でこんなことを言われる人は少なくないですよ?あなただけではありません。地獄かよ。でも、なんで親御さんはこんなこと言うんですかね?

ちなみに、ほとんどの親御さんは買った後では嫌なことは言ってきません。ヒントはここにあるのですよ。そう、親御さんの多くはどこまでいってもあなたの親であり、あなたのことが心配なのですよ。

愛です。(ワーォ)

親御さんは心配しているからこそ口出しをする

ちと重かったりイタかったりすることもありますが、皆さんのために、何かをしてあげたいという思いが親御さんにそうさせているように感じています。この気持ちを無下にするのは悲しいですよね。家を買うのはなんででしたっけ?そう。人生の品質を上げるためです。家の取得が原因で親御さんとの関係が壊れることがあってはなりません。

そこで、そこでですよ。この愛を心からありがたいものとしたいではないですか。そこで今回は「ワンチャン資金援助ゲットだぜ家族みんなで家を買うニコニコ大作戦」です。

家族みんなで前向きになれる4STEP

まず、優秀な営業マンなら自由にやれる場合だと親御さん対応は言われずとも行います。ですが、様々な背景があり営業マンがそれをしない、できないケースがあるのも現実です。そういう場合は皆さんが主体的に行う必要があります。

基本戦略は、親御さんの心配を払しょくし、家選びのチームに入れてしまうことです。できれば内見段階から親御さんを一緒に連れていきます。ここでのポイントは全ての内見に同行していただく必要はありません。ただ、早期にお連れする方が望ましいです。

STEP1 パートナーへの事前相談

一緒に暮らしているパートナーに親御さん対策の一環であると親御さんのお声掛けする前に必ず事前にご説明ください。

そうしないと、パートナーとしては、家選びに自分の意見が色濃く反映されると思っていたら横から親御さんが登場したことに驚いちゃいますよね。最悪、少なからず不満をいだくおそれがあります。まあ、そこまでいかずともマザコン・ファザコン扱いされても面白くないでしょw

STEP2 親御さんに連絡

次に親御さんに連絡です。電話でも対面でいいです。一言さらっとおっしゃってください。

「実はいま家を買おうとしていて、悪いんだけど意見欲しいし、内見を一緒に来てくれない?」もうこう言うだけで(あの子が家を買うのか!)と親御さんのテンションはとダダ上がりです。親御さんが来られない場合ももちろんありますが、その場合はSTEP3,4は置いてください。後で書きますが、それはそれでいいんです!(カビラ風)

STEP3 不動産屋に事前連絡

次に不動産屋に根回しです。親御さんをつれていくので対応をするように言ってください。

もちろん突然お連れしても不動産屋は喜んで対応させていただきますが、たとえばスリッパの数のような細かい問題や、複数の物件をお見せするとしたらストレスのないルートの設定など、事前に教えていただくことで、親御さんに対してより高い満足度の案内ができるようになります。

STEP4 当日

物件当日は不動産屋と積極的に話をしてください。これは、親御さんに不動産屋ときちんと話をしているという安心感を与えるためです。

ちゃんとしている不動産屋が案内をしている。自分の子がその不動産屋相手にきちんとコミュニケーションをとって自分の将来を考えてアクションしている。家族とも仲睦まじく家を選んでいる。うちの子は自分の家をちゃんと選べる。親御さんのなかでそう確信が得られると親御さんは安心するものです。

内見にお越しいただける場合、私たち不動産屋は親御さんに向けて、「お父様やお母様は、他に何かご不明な点や気になるところありますか?」とあえて水を向け、「もう本人に任せてありますので」という一言を引き出せるようにしています。実はこの一言は、私たちに向けて言ってもらっているようで、親御さんご自身に向けて言ってもらっていたりします

親御さんが皆さんから聞きたいこと

さっき書いた、親御さんが来られない場合もそれはそれでいいというのも、自分の子に任せることにした選択をとったことを自覚していただくことが重要なのです。親御さんが来なかったという結果は同じであったとしても、親御さんに無断で決められたのと、相談を受けたけど子どもに任せることにしたのとでは親御さんの中での気持ちが大きく異なるのは想像できますよね。会話を通じて親御さんに安心を提供できればさらによいかと思います。個人的には親御さんが気にするのは以下のことが多いような気がしています。

・仕事や家庭の現況や展望
・そのうえでどんな家を考えているのか
・住宅ローンはいくら組む予定で月々の返済や前倒し返済はどのくらいになるのか
・パートナーの親御さんとはもう話したのか、感触はどうだったのか

上記に対して、なるべく具体的にかつ根拠などを話せるように準備しておいてください。多分、家を買うにあたってそこは皆さんも検討済みであろう話だと思います。万一、厳しい場合、いつでも不動産屋にアシストを求めてください。風水が気になる親御さん含め、何でもご相談に乗らせていただきますw

お気軽に家リアにご相談を!

いかがでしたでしょうか。そのままの意味で生まれた時から付き合ってきた親御さんといえども、なんでも解りあえているという人はそう多くないと思いますし、説得はつきものです。また、説得が必要とまではいかなくとも、親御さんのご不安をなくして差し上げたいという親孝行な思いは多くの人が持っているものです。もし、難しい親御さんの対応が必要とか、複雑な事情がおありだとか、そうではないけど全部まとめてまるっとお任せしたいとお考えなら、このサイトの「お問合せ」からご連絡ください。絶対しつこい営業はしませんし、幅広くお手伝いさせていただきます。

それでは、Enjoy 家探し!

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