物件探しのリアル

申込って即日しなきゃダメなの?

申込って即日しなきゃダメなの?

こんにちは、都築です。今日は内見を3件こなしてかなりのハードワークとなりました。めっちゃ疲れましたが、そのうち2件のお客様が買付の申込みをしてくださいましたので、疲れも癒されました

さて、ご案内したお客様にかぎらず色々なところでうける質問で、案内した当日に買付の申込みをする必要があるのか、というものがあります。

申込みは即日するべき?の結論

結論からいいますね。いいと思った家があったら当日に申し込みをした方がいいですが、条件に合わないなどの合理的な問題点があるのに迷っているなら止めておいたほうがいいです。

ですが、おそらく迷っている人の多くは、感情的にいいと思ったし条件も満たしているが漠然とした不安がある場合なのではないでしょうか。わかります。誰にでもあります。それを振り払って申込書を書けるならそれに越したことはありませんが、なかなか勇気が要りますよね。一つの参考ですが、その場での申し込みはせずに一晩経ってみて「やっぱりよかったかも」と思うのなら、朝イチで申し込めばいいと思います。当日は気分が昂っているからクールダウンするために一晩置くという効果はあると思います。

が、それより時間を置いてもより落ち着くことはあまりないように思います。逆にここで書かないと申し込まなかったことを後悔して、家を新たに紹介されても申し込みを見送った家と比較し続け、見送った選択を肯定するためにその家よりいい家を探したくなることすらあります。こう、二人きりで気分が盛り上がったのにビビってしまい告白する勇気が出なかったせいで片思いの人を想い続けたり、もはや青い鳥のような幻想となったその人以上の人を探そうとしてしまうように。・・・念のため申し添えますと、片思いの下りは実体験ではありませんよ。・・・あの、聞いてます?

なお、「いい営業マンの条件と担当ガチャの対処法」でも書きましたが、当日の申し込みをごり押ししてくる営業マンはヤバいです。「とにかく今日申し込みしてください!」「早く決めないと、他の人にとられちゃいますよ!」「申し込みを急いでください!」などですね。

家リアは正直さを売りにしているので、同業者からの怒られ覚悟でぶっちゃけますと、申し込みは早い者順であることも、人気の物件は申し込みが多いのも事実ですが、賃貸ではなく売買(持ち家)の場合では本当にタッチの差で契約できなかったなんてことは、あまりないように思います(ゼロではないのでしょうが)。

持ち家の売買で「タッチの差」はない!?

いいところ一日単位で売主は申し込みをとりまとめて判断します。このため、午後や夕方にみた物件であっても翌日の朝にお申込みいただければ、前日に申し込んできた人と同じタイミングで売主に検討されることは普通にあります。さらにいってしまうと、タッチの差で間に合いませんでしたというのは建前であり、他に何らかの要因があったのだと思ってもいいような気もします。

こうした現実を踏まえ、説明はできないもののなんだか漠然とした不安を感じたり、自分の気持ちの昂りを警戒したいなどの理由で当日の申し込みを迷った場合、一晩経ってもやはりまだ欲しかったり、いい家だったと思うなら申し込んではいかがでしょうか。ただし、本当に朝イチくらいには行動しないと、売主が午前中で判断した場合には間に合わないことはあるし、本当に申し訳ありませんが前日に決まってしまうこともある(100%大丈夫とはいえません)のでご注意ください。

焦って申込はしない方がいい

逆に、不動産屋に根負けするなどして、心からほしいと思う家ではないのに申込をしてしまった場合どうなるのでしょうか。いうまでもなく、最悪、買った後に後悔します。特にマズいのは重要な条件をみたしていないのに、もうこれでいいやと思い、申込をしてしまった場合です。

これね、そんなことあるのか?とお思いになるかもしれませんが、名の知れた大手の会社でも数字に追われた営業マンが内見から帰ってきたお客様を監禁するかのように申込書を書かせたという話も聞きます。

そこまではいかずとも、その場の空気に流されて書いてしまうことや、自分の条件が誤っていたかもしれないという考えが背中を押して書いてしまうこともあるかもしれません。ですが、その場合、見直した後の条件でいくつか内見をすべきですよね。それをすることもなく不動産屋に押し切られる形で申し込みをする事態はありえます。

さっきと別の話ですが、一晩経って申し込みを押し切られた感がぬぐえない、よく考えたらその場の空気に流されたというような感覚が少しでもありましたら、すぐにでも申し込みを撤回してください。

万一申込した後に後悔しても、契約前なら撤回可能

万一、申込をしてしまったあとでも契約前なら撤回できます。契約書と違い申込書には法的拘束力がないためです。契約後もできなくはないのですが、手付金を払っていた場合はそれを手放すことになります(相手の善意で返してもらえることもありますが、それに期待するのは危険ですね。)。また、負担した契約書の印紙代は帰ってこない場合が多いです。

不動産屋との関係が悪化するかもしれないというご懸念があるかもしれませんが、そこは心配ありません。不動産屋は見込み客を失うことを痛手に感じます。しかも一度契約直前までいったというお客様はまだ熱のあるお客様として扱われます。むしろ、無理な申込を促すのはNGとして丁重に扱ってもらえます。

申込キャンセル

「違う」と思ったら、お気軽にお断りを

あれだけ世話をしてくれたのになんだか申し訳ないような気がするというお気持ちもあるかもしれません。大丈夫ですよ。「いい家を優先的に紹介されるたった2つの要素(1つめ)」でも書きましたとおり、ご要望をはっきりお伝えいただけるお客様はありがたいお客様です。むしろ、ご不満をかかえたまま家をお買い上げいただいて後からトラブルが起きるおそれがなくなるのは会社としても担当としてもありがたいことです。

勇気をもって気軽に「あー、もしもし、すみません、昨日の申込ですがやっぱやめまーすw」くらいのノリでお断りしちゃいましょう。ただし、さっき書いたような内見後に監禁みたいなマネをする会社とはいい機会なので縁を切ることをお勧めします。次も同じようなことをするでしょうから。

なお、本当の最終手段としては契約後のクーリングオフなどもあるんですが、…ごめんなさい、正直僕はやり方を指導できるほど知識もないし、それを適用された経験がないため不動産屋との付き合いにどんな影響が出るのか知らないので、省かせていただきますね。

なお、弊社はごり押しは一切しませんし、なんらかの間違いで申し込みをされてしまってお客様からお断りをいただくことになっても、「よくぞお断りを入れてくださいました!」「お客様のご意向を汲めずに申し訳ございません!」と本気で思う人間の集まりですのでご安心ください(ここだけPR)

納得いくまで家を選びたい人は家リアにご相談を!

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いかがでしたでしょうか。キャンセルするのは本当にお気軽にやってOKですがそれでも人によっては、あるいは店によってはやりにくいかもしれませんね。もし、それが心配なら「お問合せ」からご連絡ください。絶対しつこい営業はしませんし、お客さまが満足するまで(それもこまめに)ご案内します。

それでは、Enjoy 家選び!

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