物件探しのリアル

失敗しない家選びの４ステップ

こんにちは！都築です！今日は家探しを始めたばかりのお客様がご夫婦でご来店しました。

すごくお若い方だったこともあり、色々ご質問をいただきました。

初々しくてこちらも張り切ってしまいました。

ただねー、行ったり来たりでした（笑）

物件を行ったり来たりしたんじゃないんですよ。一回決めたことに戻っちゃってプロセスを行ったり来たりしちゃいました。最終的にどうやって家を探したら失敗しませんか？というスタート地点に戻っちゃうような感じになってしまい、今日はおしまいになりました。

でも、そりゃそうですよね。よく言う「一生に一度の買い物」なだけあって、そんなに頻繁に選ぶものではありませんので慣れている人はいません。そこで、今回は失敗しない家の探し方、選び方をご説明します。某有名Twitterアカウント風にいうと「まじでこの世の全ての家探しをする人に教えてあげたい！」って感じの記事なので、必読です。

家を買う時に決めるもの
４つのステップの順番が大事！
- 「予算決め」を一番最初に行うべき理由
ゴールは素敵な家を買うことではなく、買った家で暮らして幸せな人生を過ごすこと

家を買う時に決めるもの

いきなり答えを言います！よろしいですか。家を買うときに決めることは、

予算決め
ライフスタイルや家族計画と間取り決め
エリア決め
個別の物件決め

という順番で決めてください！（ﾄﾞﾔｱｱｱｱｧｧｱ）

はい、そう思ったそこのあなた。本当にそうでしたか？この４つの要素の順番まではっきりと描けていましたか？そう、誰もがこの4つの要素は頭に浮かぶものですが、この順番が大切なんです。

影響が大きい順番なので慎重に決めてほしい順でもあり、選択の幅が狭められる大きさの順なので効率的でもあります。そして、一度決めたら物件がないからといって容易に変えてはいけない順番でもあります。

なぜかというと前提が崩れてしまい、契約後に「こんなはずでは・・・。」となってしまうことが起こりうる可能性が高く、その被害も大きい順番だからです。

４つのステップの順番が大事！

それぞれの詳しい決め方はまた別の記事で触れていきますが、皆さんが恐れて止まない住宅ローンが返せなくなるリスクも、この順番を無視してしまうと起こりやすくなるように感じています。「予算決め」が最も慎重かつ変更すべきでないとしているのもポイントです。

「予算決め」を一番最初に行うべき理由

実際に物件選びをしてみると、大体の人はご自身の相場観の無さに気づきます。笑うかもしれませんが、描いた家は予算に対して1千万円や2千万円足りないなんてことも普通にあります（いや、本当に！）。なので、多くの人は「理想の家は手が届かない」という現実に気付きます。ですが、いいんです。だって家を買おうとすることなんてみんな頻繁にあるものではないんですから。

ずるずると予算が超過する！？

警戒しなければならないのは、現実を受け入れられずに「じゃあ、いい物件がないし、ちょっとくらいなら予算を上げてみようか」という気のゆるみです。実はこれがヤバい。「ちょっとだけ」がずるずると続き、結局当初の予算をかなり超過していたりします。で、返済の前提や条件を変えて月々の返済額で帳尻を合わせて自分を騙そうとしたりもしちゃいます。住宅ローンはあなたが返済可能な範囲で貸してくれるのではなく、回収可能な範囲で貸してくれる側面もあります。つまり、あなたが返済できなくても担保で差し押さえた家を売れば回収可能と判断すれば貸してくれることもあるようです。融資の判断に借手の幸福は含まれていないことは普通にあります。

「不動産屋の考える自由」でも書いていますが、日本では自宅購入のリスクは政策的にヘッジされてきていて、ローリスクハイリターンとなってきています。ですが制度やサービスでどうにもカバーできない最大のリスクは、家を買う人自身が背伸びしてしまった予算であるため、「最も容易に変えてはいけない」とすべきなのです。

たまにいる悪徳不動産会社だと、成約を急ごうとビジュアル的にきれいな物件を案内してこの条件を忘れさせて成約にこぎつけようとしたり、成約金額が高いほど手数料収入が高くなるので、あえて予算オーバーのきれいな物件を見せ、その後予算内だけどいまいちな物件を立て続けに見せて、「予算設定が厳しすぎたのではないか」という疑念を持たせるよう仕向けることもします。

そんな中で「すぐに申し込みをいただかないと、売れちゃうかもしれません！」というお約束の殺し文句がきても、ここで決めたことを上位になるものほど崩してはいけないことを思い出してください。